そのひとのめ

なんとなくの毎日を、書きたいときに、書けるだけ。

不考の形而

カメラを買って以来初めて出会う季節が、またひとつ巡ります。 昨年紅葉の季節に出会ったカメラは、冬の雪、家族との正月と順調にレンズを通してきました。 春はご時世もあって満足にいかない部分もあったけれど、家の近くの細い路地や、何気なく置いてあっ…

そのたび・度

行きたい目的地とそこまでの交通手段を考えながら、窓枠から見えるよく晴れた空を見ています。物理的にとか金銭的にとかそういうありきたりな理由ではなくて、今まで経験してきたうちのどれにも当てはまらないようななにか違和感のある理由が連休を強く押さ…

ハード・ストーン

小学校の頃、よく通学路で石けりをしていた。 集団下校ではなかったと思うけれど、方向の近い何人かで集まって帰っていることが多かったように思う。 一つの石を適当に蹴って近くの人がどんどん繋いで距離を稼いだり、それぞれが自分の石を延々と蹴っていた…

些か、過去に靄

学生時代に、何回か自転車で旅をしたことがあった。 2週間ほどかけて、何人かの仲間とともに遠くまで行ったものだ。 基本的に、夜はテントで狭い思いをして過ごした。 朝は不思議と目覚めが良くて、朝露の中で静かに一日が始まることが多かった。快適すぎな…

おとなのスロープ

学校が休校になって、通勤で見るのはスーツを着た大人ばかりになった。 自分がそっち側になってしまったことを実感して、少しおかしい。もとい、笑えない。 もし自分が子供だったら、雪が降ったときみたいな気分ではしゃいでいたかもしれない。まあ自分のこ…

だれぞの掌

普段考えている分には、自分は人のいないところが好きで、誰もいない風景や場所、そこで過ごす時間の量を増やしたいと考えているように思う。 最近は時世もあって人混みを避けるような風潮が高まっているけれど、そうやって世間から意識的に命令をされると、…

ウィンク・サーモ

久しぶりに雨を見た。 真冬の寒さはひとしきり峠を越えて、少し生ぬるく感じる湿った風がどこか懐かしい。 学生のころ感じていた季節感は、ある程度の自由に時間的な限りがあることと、当時からすると「妙な」大人になってしまうことへの焦燥感にぼくを気づ…

ブラックブラック

図工の時間で絵を描いた。 絵具セットに並んだ絵の具の中で、白い絵の具が一番好きだ。 全部の光を反射しているけれど、なにかを吸ってみたそうな目をしていて、ちょっと別の色を足したときに、どうやってももとの色に戻らない。 白い絵の具を使いたくて、「…

ふでまんねん

久しぶりに万年筆を使おうとしたら、インクが入っていなかった。 在庫なんてないよなと思ってだめもとで探してみると、たまたま残っているカートリッジを見つけてすぐに交換をば。 それにしても、前に使ったのがいつだったか思い出せない。かなり前だ。イン…

4次元紛失

いつもあるものがなくなると、なんとなく不安になる。 朝起きたときの太陽の光とか、通勤途中の道に落ちているリップクリームとか、筆箱の中にあるいつもは使わないシャープペンシルとか、意識しようとしていまいと、今まであったものがなくなると、そこにど…

白いあいつ

アルコールを塗った手が、想像より少し早く乾く。 順番的に先に石鹸で洗うかアルコールをするか、どちらがいいのかいまだに掴みきれない。 アルカリのかたまりの白さも個人的には好きだけれど、感覚的にはアルコールの方が綺麗になってるような気もする。ま…

みさきの

いささか前の、自分と三浦 週末は実家の車を借りて、三浦半島へドライブをば。 天気は悪くはなかったけれど、それほど良くもなくてなんとなく灰色な感じ。 坂道の多い街を灰色の空が少し霞ませて、雨で黒くなった岩がいつもより少しだけ尖って見える。 城ヶ…

夜好性

仕事が終わって家まで帰るときの時間が最近好きになった。 カメラを片手に路地に入ったり、路上物件を横目に見ながらのんびり帰る。 仕事からの解放感と、人通りの少ない静かな民家の間をすり抜けて、なにか別の街にいるような感覚を味わえるのが好きなのか…

ものもらい

仕事で使う定規は、いつも尖っていてばかり。 かちゃかちゃ音を立てながら、決まった角度でひたすら平行線。 6cmを無意識に感じながら、なるべくテンポよく引き出していく。 使うのは黒のジェットストリーム0.7mmで、ペン先にインクが溜まったらティッシュで…

まっさかさかさ

相変わらず、緩い上り坂を登っている。 ギアは一番軽くしてゆっくり登っているから、息苦しさはない。周りには誰もいないから息切れしている姿を気にすることもないけれど、なんとなく余裕な感じをにじませている。結局だれかがもう一人いて、そいつになにか…

雪音

風も弱くて、過ごしやすい1日だった。 今朝の通勤はいつもと違った行き方を試してみて、なかなかいい感触だった。またやってみよう。 明日は雲は多そうだけど、雨は降らないみたい。 カバンの中には折り畳み傘が入っていて、いつからか出番を待っている。こ…

まあるい狭間

朝起きて、洗濯を2回。 昨晩面倒で洗い残した食器を洗ったら、まだぎりぎり朝日と呼べそうな日差しを窓から取り込んで、少しだけこうごうせい。 ここのところずっと天気がいいから、眩しさに少しずつ慣れてきたかもしれない。 変わっていく環境に合わせるの…

サンドウ

ハンドルを戻してアクセルを踏むと、左右から覆いかぶさっていた緑が左側で途切れて、ところどころに雲の浮かぶ遠く見渡す限りの山々が眼前に広がった。 減速して車を停めたら、じっくり見ようとして運転席から身を乗り出す。シートベルトが引っかかった。左…

最寄りの辺と変

久しぶりに、川口から赤羽の周りを散歩しました。 変わっているところがたくさんあるし、変わっていなくても気づいてなかったところがたくさんあって、来るたびに驚かされます。 赤羽は坂がたくさんあって、まだまだ周りきれていません。 今回はゆっくりでき…

もちもちこまれ

最寄り駅までの道中に、不思議な建物があります。 建物自体は古くて、こげ茶のレンガがいい感じ。土地的にもそれほど狭くはなくて、地上4階建。 一階部分が縦列の駐車スペースみたいになっているのですが、そこに毎週少し変わった品物が置いてあって、「ご自…

ウェット・カレー

ここ最近昼食は朝に握って持っていったおにぎりを食べていましたが、今日は違う部署の応援だったので、久しぶりに食堂の蕎麦を食べました。 そこの部署は以前いたところで、食堂の店員さんともなんとなく顔なじみ。 すれ違いざまに「おっ」って顔をされたの…

水深メモリ

落としてからすぐに気づければ、少し後ろを振り返ってみて探すことができます。 気づくのに時間がたってしまうとどうしても確かめなければならないことが増えて、どこで落としたのかもわからない。 そうなると当然見つけるのは難しくて、代わりのものを手に…

下りの踊り場

帰りは最寄駅から人の波に流されて、幹線道路の信号にようやく引っかかりました。歩道からあふれた人が車道にはみ出しながら後方車に気を使って、L型側溝を控えめに踏んでいます。 朝方駅に向かう人で混みあう商店街は、夜になると心なしか賑やかに見え、家…

タイピング リトル ハーダ

今日は仕事で少しだけやらかしたので、温かいものでも飲んで早めに寝ようと思います。前の記事も寝ることについて書いたような気がしますが、人間やはり寝ないと始まらない。子供の頃は、22時まで起きてたら次の日の学校が辛かったものです。さすがに盛った…

重力民・眠

眠気の宛と先 寝ることというのは不思議なもので、なにかをやりたくないときに眠くなったり、やらなければいけないときに眠くなったり、やらなくてもいいときに眠くなったりするなど、とりあえず眠くて不思議なものです。 昨日は久しぶりに天気の良い週末だ…

メトロのつばさ

新宿三丁目から丸ノ内線に乗って、最寄り駅まで向かいます。 夜だから空は見えないけれど、地中の管の中を滑る電車は、心なしか窮屈に感じます。 地下鉄で通学していた高校時代は地中に潜るのが新鮮で、ドアが開いたときに感じる駅ごとの匂いやわずかな登り…

うわの宙

椅子に座っていたけれど、気がついたら顎が上がって寝ていました。 口は開いていなかったので、顎の下の筋が伸びて少し痛い。 起きたときに天井が見えて少し混乱したけれど、すぐに上下を取り戻して座ったままで少し背伸び。重力は大切です。 宇宙に行きたい…

U-ジューリョク

寒さは突き刺さるけど、雲もなくていい天気でした。 昨日が雨だったから、日差しと空の高さが気持ちよかよか。 用事があって東京駅に行きましたが、相変わらず人の多いこと。 いろいろな国の人が、スーツケースを転がしながらたくさん歩いています。 自分も…

イウもイワレルも。

人通りの多いところで道を譲ってくれたり、エレベーターで開を押してくれたり、見ず知らずの人への感謝が都会では本当に沢山あります。 対面なら軽く会釈してありがとうと言い、車であれば片手を上げたりして気持ちを伝えますが、そういう街中での「ありがと…

オム・ライス・マン

昼前に多摩川の土手に上がって、しばらく歩いた。 台風の名残で木にからまった枝が、まだまだたくさんある。 サイクリングロードを探したけれど、土に埋もれてしまったのか見つけられなかった。流れに押された行政区の杭が、傾きながらなんとか立っている。 …