図工の時間で絵を描いた。
絵具セットに並んだ絵の具の中で、白い絵の具が一番好きだ。
全部の光を反射しているけれど、なにかを吸ってみたそうな目をしていて、ちょっと別の色を足したときに、どうやってももとの色に戻らない。
白い絵の具を使いたくて、「黒い画材はないですか」ときいたら、先生に笑われた。
そういえば、先生はいつもチョークを使っている。
黒板が緑色になった理由が、少し気になった。
もしかしたら自分は白い絵の具が好きなのではなくて、黒い下地を好いているのかもしれない。
大人になったら文字の色は大体黒で、下図は大体白色だった。ペーパーレスがなんだって、パソコンの画面も白が基本(今だってそう)。電力だって、一番使うんじゃないか。
少し調べてみたら、黒板が緑になったのは「目に優しい」とか、「横から見たときの全反射が抑えられる」とかの諸説みたい。
子供にはもちろんだけど、大人にももう少し優しい世の中にならないかな。
それか、いつまでも子供でいたい。
そうだな、天動説が止まらない。
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絵の具じゃなければ、ピンクが好き。
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