学校が休校になって、通勤で見るのはスーツを着た大人ばかりになった。
自分がそっち側になってしまったことを実感して、少しおかしい。もとい、笑えない。
もし自分が子供だったら、雪が降ったときみたいな気分ではしゃいでいたかもしれない。まあ自分のことだから、結局すぐに飽きて、遊びに出かけたくなってしまいそう。
どの程度まで許されるのかわからないけれど、外に遊びに出かけられないというのはなかなか辛いんじゃないか。
家でプリントやってろって言われて、おとなしく従う子供達はどれくらいいるのだろう。
テスト週間だから部活動禁止とかっていうのとはレベルが違う。あれでもちょっと嫌だったけれど。先生も大変だ。本当に難しいと思う。
そういう意味では、大人を相手にする大人は相変わらず平凡な登り坂を登っている。
雪が降ってもわくわくしなくなってしまったように、「これくらいならなんとかなるな」なんて、経験から妙な推測をする癖がついてしまった。そういう人、多かったりして。
非日常なんて言葉が、えらくド派手に見えてくる。
時間が経つのが明らかに早くなったし、毎月の給料日を意識して、先のことを心配する余裕があるのかないのかもわからない。
なにか、目新しいことはないかな。
わざわざ探さないといけないような、そんな生き方になっている気がする。
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ひどく、きれいだ。
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