そのひとのめ

なんとなくの毎日を、書きたいときに、書けるだけ。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ウィンク・サーモ

久しぶりに雨を見た。 真冬の寒さはひとしきり峠を越えて、少し生ぬるく感じる湿った風がどこか懐かしい。 学生のころ感じていた季節感は、ある程度の自由に時間的な限りがあることと、当時からすると「妙な」大人になってしまうことへの焦燥感にぼくを気づ…

ブラックブラック

図工の時間で絵を描いた。 絵具セットに並んだ絵の具の中で、白い絵の具が一番好きだ。 全部の光を反射しているけれど、なにかを吸ってみたそうな目をしていて、ちょっと別の色を足したときに、どうやってももとの色に戻らない。 白い絵の具を使いたくて、「…

ふでまんねん

久しぶりに万年筆を使おうとしたら、インクが入っていなかった。 在庫なんてないよなと思ってだめもとで探してみると、たまたま残っているカートリッジを見つけてすぐに交換をば。 それにしても、前に使ったのがいつだったか思い出せない。かなり前だ。イン…

4次元紛失

いつもあるものがなくなると、なんとなく不安になる。 朝起きたときの太陽の光とか、通勤途中の道に落ちているリップクリームとか、筆箱の中にあるいつもは使わないシャープペンシルとか、意識しようとしていまいと、今まであったものがなくなると、そこにど…

白いあいつ

アルコールを塗った手が、想像より少し早く乾く。 順番的に先に石鹸で洗うかアルコールをするか、どちらがいいのかいまだに掴みきれない。 アルカリのかたまりの白さも個人的には好きだけれど、感覚的にはアルコールの方が綺麗になってるような気もする。ま…

みさきの

いささか前の、自分と三浦 週末は実家の車を借りて、三浦半島へドライブをば。 天気は悪くはなかったけれど、それほど良くもなくてなんとなく灰色な感じ。 坂道の多い街を灰色の空が少し霞ませて、雨で黒くなった岩がいつもより少しだけ尖って見える。 城ヶ…

夜好性

仕事が終わって家まで帰るときの時間が最近好きになった。 カメラを片手に路地に入ったり、路上物件を横目に見ながらのんびり帰る。 仕事からの解放感と、人通りの少ない静かな民家の間をすり抜けて、なにか別の街にいるような感覚を味わえるのが好きなのか…

ものもらい

仕事で使う定規は、いつも尖っていてばかり。 かちゃかちゃ音を立てながら、決まった角度でひたすら平行線。 6cmを無意識に感じながら、なるべくテンポよく引き出していく。 使うのは黒のジェットストリーム0.7mmで、ペン先にインクが溜まったらティッシュで…

まっさかさかさ

相変わらず、緩い上り坂を登っている。 ギアは一番軽くしてゆっくり登っているから、息苦しさはない。周りには誰もいないから息切れしている姿を気にすることもないけれど、なんとなく余裕な感じをにじませている。結局だれかがもう一人いて、そいつになにか…

雪音

風も弱くて、過ごしやすい1日だった。 今朝の通勤はいつもと違った行き方を試してみて、なかなかいい感触だった。またやってみよう。 明日は雲は多そうだけど、雨は降らないみたい。 カバンの中には折り畳み傘が入っていて、いつからか出番を待っている。こ…

まあるい狭間

朝起きて、洗濯を2回。 昨晩面倒で洗い残した食器を洗ったら、まだぎりぎり朝日と呼べそうな日差しを窓から取り込んで、少しだけこうごうせい。 ここのところずっと天気がいいから、眩しさに少しずつ慣れてきたかもしれない。 変わっていく環境に合わせるの…

サンドウ

ハンドルを戻してアクセルを踏むと、左右から覆いかぶさっていた緑が左側で途切れて、ところどころに雲の浮かぶ遠く見渡す限りの山々が眼前に広がった。 減速して車を停めたら、じっくり見ようとして運転席から身を乗り出す。シートベルトが引っかかった。左…

最寄りの辺と変

久しぶりに、川口から赤羽の周りを散歩しました。 変わっているところがたくさんあるし、変わっていなくても気づいてなかったところがたくさんあって、来るたびに驚かされます。 赤羽は坂がたくさんあって、まだまだ周りきれていません。 今回はゆっくりでき…

もちもちこまれ

最寄り駅までの道中に、不思議な建物があります。 建物自体は古くて、こげ茶のレンガがいい感じ。土地的にもそれほど狭くはなくて、地上4階建。 一階部分が縦列の駐車スペースみたいになっているのですが、そこに毎週少し変わった品物が置いてあって、「ご自…

ウェット・カレー

ここ最近昼食は朝に握って持っていったおにぎりを食べていましたが、今日は違う部署の応援だったので、久しぶりに食堂の蕎麦を食べました。 そこの部署は以前いたところで、食堂の店員さんともなんとなく顔なじみ。 すれ違いざまに「おっ」って顔をされたの…

水深メモリ

落としてからすぐに気づければ、少し後ろを振り返ってみて探すことができます。 気づくのに時間がたってしまうとどうしても確かめなければならないことが増えて、どこで落としたのかもわからない。 そうなると当然見つけるのは難しくて、代わりのものを手に…

下りの踊り場

帰りは最寄駅から人の波に流されて、幹線道路の信号にようやく引っかかりました。歩道からあふれた人が車道にはみ出しながら後方車に気を使って、L型側溝を控えめに踏んでいます。 朝方駅に向かう人で混みあう商店街は、夜になると心なしか賑やかに見え、家…

タイピング リトル ハーダ

今日は仕事で少しだけやらかしたので、温かいものでも飲んで早めに寝ようと思います。前の記事も寝ることについて書いたような気がしますが、人間やはり寝ないと始まらない。子供の頃は、22時まで起きてたら次の日の学校が辛かったものです。さすがに盛った…

重力民・眠

眠気の宛と先 寝ることというのは不思議なもので、なにかをやりたくないときに眠くなったり、やらなければいけないときに眠くなったり、やらなくてもいいときに眠くなったりするなど、とりあえず眠くて不思議なものです。 昨日は久しぶりに天気の良い週末だ…